井原鉄道から第三セクター活性化を考える4

dechidon2006-02-16

国鉄民営化前に完成せず、最初から第三セクターとして開業すべく工事が続けられ、開業した路線。全長、41.7キロのうち、23.8キロが橋梁区間、すなわち、高架になっている。用地買収や騒音など様々な課題があったからだろうが、保線や設備維持を考えると、なぜ、高架を選んだのかわからない。高規格化に意味があったのか。その高規格が鉄道旅行の魅力をそいでいるようにも思える。地域的に、十分地上を走って問題ないところではないだろうか。もちろん、踏み切り事故は防げるだろう。その損失を考えないだけでも楽は楽だが。
年間100万人以上の利用者はいるものの、工事の負担は大きく、利益は出せなかったようだ。
結果、「上下分離方式に準じた公的支援方式を採用」した(2003年度)。それでも赤字のようだ。
井原線振興対策協議会もあるが、本当に有効な経営手段がとられているようには思えない。グループ客に援助金を出すなど、安易な誘客策を取っている。
http://ib.city.ibara.okayama.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC02000&Cc=7D12D39109C&DM=&Tp=&IM=
今後、安全対策やバリアフリーに対しても更に投資していく必要が出てくるはずだ。それらの費用を誰が、どう負担するのか。地域住民の「マイレール意識」向上に掛けるだけでは、無理があるのではないだろうか。多くの公共工事(空港や自動車専用道路など)同様、「経済活動の停滞により、当初予測の半分以下の利用客」というような言い訳がなされ、さらなる税金の投入が続くのか。