たこバス

dechidon2008-08-20

機会があったので、兵庫県明石市を走っているたこバスミニに乗ってみた。以前、住吉台のくるくるバスを取材したときには、このたこバスも参考にしたと聞いていたので、いつか乗っておきたかった。
山陽本線大久保駅からは4路線ある。1時間に1本の運行。駅から直線で約1キロ離れた松陰地区から乗車してみた。
時間通りにやってきた車両は、トヨタハイエース。運転手を含め10人が乗れる仕様。料金はなんと100円。これでは、採算は取れないだろう。途中の停留所で満席となり、3人が乗れなかった。そのとき、運転士がおりて「タクシーを呼びますから」という。後で話を聞くと、一人100円で乗れるのだそうだ。それこそ採算が取れない。
しかし、1時間に1本のバスに乗れないというのは大変だ。10分待てば次が来るわけではない。利用者を増やし、運行本数を増やすためには、一時的には損があるかもしれないが、この方法が賢明なのかもしれない。
地元の人の話では「最初の頃は誰も乗ってなかった」とのことで、周知されれば、運行本数を増やすことができるかもしれない。
ただし、通る道路の幅から考えて、これ以上大きな車両は使えない。ルートを変えるとコミュニティバスの意義も薄くなる(国道沿いは通常のバスが走る)。走れば走る程赤字、というのではもったいない。
明石市には大久保駅だけではなく、魚住駅西明石駅土山駅を基点とするたこバス合計17路線がある。コミュニティバスの先進地として、採算面もきちんと取れる運行ができればいいのだが。