駅周辺に欲しいもの2

今流行はエキナカ。しかし、生活に密着しているのは、駅とその周辺。
駅とその周辺は、単に交通の結節点としての利便性にとどまらず、情報の集積・発信拠点、生活資材調達拠点、地域コミュニティの形成拠点ともなはず。交通の結節点ゆえに、あらゆる人が集まりやすく、それゆえにあるべき機能がそこにあると、誰にとっても便利になるのではないでしょうか。
私鉄各駅の周辺開発は、交通結節点の主催者である交通企業が主導権を握ってはいないように思います。確かに、最近では小田急線の海老名駅のように大規模な開発を行ったこともありますが、多くの古い駅は、駅開業後は周辺の商店主・商店会、各種自治体に任せたままの状態だったのではないかとおもうのです。そこには儲けの種があったが、食品スーパーを駅前に開設する、駐輪場を作る以上の積極的な街づくりには関与してこなかったのではないでしょうか。
結果として、何処にでもあるコンビニ、弁当屋、ファーストフード、CDレンタル屋等が立ち並ぶようになります。これらは、品質も信頼でき(あるいは読める)、「便利」なのだが、地域の個性化には反しています。地元に形成された商店街も衰退し、ますます、大手チェーン店が進出する機会が増えています。何処に言っても同じような駅前・・・というのはつまらないと思うのですがどうでしょうか。