エキナカ課税

鉄道企業各社のエキナカ事業への課税の是非をめぐって、JR東日本の清野社長がコメントを出している。
当然のことながら、課税に対して反対意見を述べているが、「コストをかけず、利益中心のためだけに店舗を作っているのではなく」という発言が気にかかる。「旅客の利便のために、店舗を作っている」とでもいうのだろうか。ならば、街中のどんな店舗でも「顧客の利便のため」だし、露天なども「通行人の利便のため」となってしまう。すでに、駅に隣接するSCは宅地並み課税をされているようだが、エキュートなどを見ると「駅を利用する旅客に限られる」という一点を除けば、明らかに商業地としての利用をしていると思われる。駅全体に課税強化されることは避けたいだろうが、「利益中心のためだけに店舗を作っているのではなく」という表現には、全面的に課税を避けたい意図が見える。
株主・行政ともに納得のいく課税方法を提案していかないといけないだろうと思う。かつて、駅構内に書店を作るに当たり、駅前の書店から反対を受け、一時凍結した頃のような丁寧さが今はもうなくなってしまっているようにも思える。
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