JR東日本ウォータービジネス

dechidon2006-12-11

JR東日本は、今年度下期から駅で販売される飲料の商流を一本化し、効率化を図るために「JR東日本ウォータービジネス」を設立した。駅の自販機を見ると、全て「JR東日本ウォータービジネス」のシールに張り替えられている。
               上りホームの自販機群  →
平塚駅には、ホームだけで上下ホーム合わせて30台近くの自販機があった。車両1両に一つある勘定だ。栄養ドリンク専用のものやカップ式、アイスクリームの自販機もある。
かつてしなの鉄道の社長だった杉野氏はその著作の中でしなの鉄道が飲料事業をJR系企業に丸投げし、ほとんど利益を上げていないと指摘、自社運用に変えたと書いている。自販機事業は、かなり利益を生むらしい。
今回のJR東日本は、関連企業群が個別に対応していたものを一本化したもの。どこまで利益に貢献できるかわからない。キオスクやJR高崎商事など自販機事業がかなりの利益を上げていた会社は大変困っているだろうと思う。今回の統合で利益が大幅にアップするなら、かつてこの事業を行っていた会社は有利な立地で殿様商売をしてきた、ということになろう。正直、商流を一本化しても、所詮は駅の集客力を利用したビジネス。いずれ屋上屋を架すような状態になってしまうのではないだろうか。
民鉄は意外にも、この辺「手間かけるより、任せてしまえ」精神なのか、地元ベンダーに出していることが多い、と感じる。東急などは、関連会社のゴールドパックの製品でも自販機に出せばいいのに(顧客から支持されるかどうかは、ともあれ)、そういう欲もなく、飲料会社系ベンダーや独立系ベンダーに任せている。
もったいない?