JR東海もICカード導入へ

dechidon2005-04-03

JR東海は、これまで上場JRとしてはICカード導入に関して何も発言してこなかったのですが、ここに来て、いよいよ導入するようです。
報道によれば

  • 2007年度までに導入、社員100人をモニターに今年8月まで実験することからはじめる
  • エクスプレスカードをICカードにして、乗車券なしで新幹線に乗れる(ただし、確認のため、改札通過時に列車名、座席番号などの書いた案内票が出てくる)
  • 在来線にも同じ時期にICカード導入。JR東・西と「互換性のあるもの」になる。

効果として、出改札の混雑緩和にまず、つながると思います。東京駅出改札の混雑も緩和されることと信じたい。
後発とはなりますが、新幹線のヘビーユーザーを中心に30万人の会員を持つエクスプレスカードをこれを機会に50万人まで増やすことが目標らしい。実際、一日に2万件の利用があるとかで、極めてコアな層をつかんでいるのは間違いない。
「互換性」を打ち出すことで、本州内の全てのJR路線で使える日も近いと思われる。この「協調」は必ずや吉とでるもものと思います。鉄道はネットワークで考えなければ、総合的な効果は出ません。そういう意味で、今回の決定は評価できます。
唯一の心配は、JR東海JR東日本、西日本と比較して、関連事業の幅が広くありません。ICカードが新幹線ユーザーの利便向上や在来線の通勤定期にしかならないようなら意味がありません。どこまで沿線価値の利便性向上につなげていけるかがポイントになると思います。
JR東海も社長が変わって、クレジットカードやICカードの利用に一歩踏み込みました。これからは、総合的な事業展開を狙うことでしょう。