コンビニ事業

dechidon2005-06-12

駅の売店が、コンビニ化していく様子に関しては、
http://d.hatena.ne.jp/dechidon/20041220
にも書いた。西武電鉄などは、子会社ではなく、自社で駅売店を経営し一部をコンビニタイプに変えている。他にも、東急系列でもコンビニタイプがある。京王もK-SHOPとして、「ウォークインタイプ」=コンビニ的店舗をつくっている(京王リテールサービスが展開)。駅売店の流れは、大型化、多機能化の帰結としてのコンビニタイプにあるように思える。
しかし、コンビニそのものを経営している交通企業は多くない。
阪神、京阪、南海の三社が「アンスリー」の統一名称でコンビニを展開している。先の報道によると、本部機能を一本化、スケールメリットを得て、収益向上策を講じるらしい。仕入原価、物流コスト、人件費を削減し、二億円の利益創出を狙うらしい。
小田急は、小田急商事小田急OX(スーパーも同じ名)として展開、駅そばだが、駅の外にもだしている。
東急は、東急バスを介して「ampm」をフランチャイズで駅頭に展開している。
近鉄は関連子会社に「株式会社エーエム・ピーエム・近鉄」を持ち、積極的に展開している。これは、近畿圏におけるエリアフランチャイザーであって、市中展開を最初から考えたものだ。

鉄道駅構内の安定した事業に頼ってきた売店事業は、市中に展開するだけのノウハウも意欲もないように思える。関連企業の流通組織も、実質、駅周辺立地に頼り、市中展開の力はないということか。
※写真は、阪神梅田駅のアンスリー