小田急改善報告書を見て考える1

昨日、東京商圏取引所に対して、小田急電鉄より「改善報告書」が提出された。
http://www.odakyu-group.co.jp/release/20050520/img/050613pdf/01.pdf
10日に就任した大須賀社長名だ。
「今回の問題の発生原因としては、企業経営の大前提となるコンプライアンスならびに法令等に関する意識の欠如が、その根底にあったものと考えて」いるとの記載がある。
「企業経営の前提となるコンプライアンス及び法令等に関する意識を高めていくことを基本とし、あわせて「経営の監督機能」及び「内部統制機能」というシステムを強化していくことで、公正かつ透明な経営の実現を目指す」ことになった。
そこで、法令順守を再徹底させるために
1.役員研修の実施
コンプライアンスを何よりも優先させて会社経営ならびに事業運営にあたることの重要性及び取締役、監査役としての責務に関する研修を本年7月から8月にかけて複数回実施」
2.社内監査制度の強化
「所管部門より全社的に情報提供を行うことで法令情報の共有」
「主要法令の遵守状況について所管部門が常に監視することとし、遵守状況について定期的に法務担当部門及び内部監査担当部門に報告」
3.コンプライアンスの社内通報窓口を社外に変更
「通報窓口を社外の専門会社に一元化するとともに、内部事務局(コンプライアンス担当部門)の業務処理状況及び調査結果を外部事務局(法律事務所)が確認する体制に変更」
4.マニュアルの改訂と全社教育
「マニュアルの改訂にあわせて役員・社員に対して再度研修を行い」

その他、内部統制機能の強化、経営監督機能の強化などを図る方向で進めていくらしい。

ブランドに多大な損失を与えた今回の事件から、何を学び、これからどうして行かなければいけないのかを考えてみたい。