小田急改善報告書を見て考える4

現業との信頼関係を回復する>
「従業員との信頼を築くこと」
「そのために、従業員の意見に耳を傾けることを管理者の仕事のひとつとすること」
「誰が偉いかではなく、何が仕事かで議論できるようにディベートの概念を企業全体に広げること」
「現場に密着している従業員に権限を委ねること」
 かつて、ゼネラルエレクトリック社が改革を行うときにジャック・ウェルチが出した指針です。最終的に風通しの良い企業風土、従業員が経営参加する企業風土を作ることを目標にしていました。

JR西日本では、垣内社長が現業運転士と意見交換会を6月3日、大阪電車区で開きました(交通新聞6月7日)。「緊急安全ミーティング」として実施したようです。先に「安全性向上計画」国土交通省に出し、再発防止策の承認を得たようです。「腹を割って話す」というレベルからはかなり遠いものを感じます。中間管理職が日常的に話を聞き、信頼関係を築くことの方が重要です。まだまだ、距離が埋まるには時間がかかります。
しかし、「従業員との信頼を築くこと」「そのために、従業員の意見に耳を傾けることを管理者の仕事のひとつとすること」 の第一歩としては評価できるとおもいます。後は、現場の意見を入れながら、制度や設備の改善が行われていけば、良くなると思います。
さて、小田急電鉄の新経営陣は、これから、どう動くでしょうか?