尼崎事故 運転士・車掌アンケート(朝日新聞)

朝日新聞JR西日本4労組を通じて、乗務員に対する尼崎事故後の安全対策に対してアンケートを行ったとの記事を読んだ。
http://www2.asahi.com/special/050425/map04.html
緊急安全ミーティングの実施に関して、私は、高い評価をしていたが、アンケートによると、社員の安全意識の向上効果があると思った人はわずか29%に過ぎない。理由は、「管理者もいるところで、トップと話しても、本音は言わない」ということらしい。同様に「会社側は積極的イン「事故の芽」を報告できる環境を整えるため、報告内容をマイナス評価の対象から除外するなどとしています。今後報告例が増えると思いますか」という問いに対して、「増える」という回答は26%に過ぎない。過去、事故原因を人に求め、ハードや制度に求めなかったことが、この回答の背景にある。
http://www2.asahi.com/special/050425/TKY200507240317.html

一朝一夕に、組織風土が変わることはない。管理者も減点評価にさらされている。
私の知っている現業で、似たようなことを行ったところでは、半年後にはあらゆる報告が上に上がってくるようになった。一人、二人と報告を上げ、本当にお咎めがなく、現場の改善につながっていったからだ。早い時点でこの報告をシステムや制度の改善に生かすことが必要となるだろう。
逆に、現場で物事を判断しなくなる、というデメリットもある。
組織風土を帰る尖兵が現場と管理者にいることを信じたい。