近鉄ステーションサービス、吸収へ2

阪急電鉄他、駅サービスを分離した鉄道会社は他にもある。阪急電鉄では、阪急レールウェイサービスの契約社員の車掌も出てきている。
東急電鉄のように中途社員を採用する動きもある。
近鉄のように今になって、乗務員養成にも問題が出る、として元に戻すなどというのは、計画性のなさを露呈したということか。あれほど軋轢を生じさせた制度を変えなければいけないほどの問題になったということだろう。経費節減以外に何も考えてなかったのか。
http://d.hatena.ne.jp/dechidon/20050505

JR東海は、乗務員を「異動」で確保した。替わりに30才代前半の乗務員を「還流社員」と称して駅に戻した。人材の流動性を高めようという戦略が見える。ただ、駅に二年程度しかいない状態で乗務員に上げていくのは、人材育成のスピードから考えても無理があると思う。そのまままた数年で運転士になるのだろう。鉄道業務に習熟し、社会人としても成長する間もなく重い責任のある仕事に就くことになる。
JR東海でも名古屋付近の中間駅や東京駅の乗り換え出札・南乗り換え口などは関連企業に委託している。本体は、再雇用の概要も決めた。中間駅だけではなく、基幹駅にも再雇用社員を配置するのだろう。正社員を早期に乗務員に引き上げる一方で、駅業務の委託は進んでいる。トータルなサービス・技能・技術の継承には程遠い状態が想像される。