子育て支援

京王電鉄が「子育てサポート」事業に進出するという。賃貸マンションを建て、その一角に「認可保育所」と「学童保育施設」を運営するのだ。わざわざ「株式会社京王子育てサポート」という会社まで作った。
http://www.keio.co.jp/topics/living/main.html

沿線価値向上を目指すときにいかに若い世代に受け入れられる沿線を作るかがポイントになる。その視点から、子育て支援は他に優先してでもなすべき事業だろう。これまでも、電鉄会社が高架下や駅前遊休地を活用して、保育園を運営するという事業は小田急電鉄京浜急行電鉄にもあった。京王電鉄はそれに加えて「学童保育」を打ち出している点で進化している。小学校低学年の児童を「鍵っ子」にすることは、あまり望ましくないと考える親は多い。
もっとも、少子高齢化の根本的な原因は、女性の高学歴化でもなんでもなく、個人事業主や農家の減少(企業による雇用の割合が増えたこと)が最大の原因だと思っている。かつては、親の働くそばで子供は育ったのではないか。仕事と子育てがほぼ一体化していたと思う。なので、この程度の子育て支援をしたところで、そう簡単には出生率は増えないが、大事な一歩だと思う。