客室乗務員(アテンダント、パーサー等)と車掌1

先日、新幹線に乗っていて、こんな光景を見ました。指定席をとり時間もなく、飛び乗った新幹線で、仕事をするために電源が欲しかったので、のぞみ1号車の一番前の席(1号車1番D席)を確保したときのことです。
4才と2才くらいの兄妹が社内をうろうろとしていました。手をつないで仲良く、最先端のデッキから外をのぞいていたのです。
そこに車掌がやってきてたのですが、声をかけることもなく、乗務員室に入っていきました。数分後、出てきたその車掌は、兄妹にちょっと視線を向けましたが、声をかけることもなく、そのまま車内巡回に向かいました。
しばらくして、チーフパーサーらしき人がやってきました。このパーサーは、鉄道会社の社員ではなく、関連会社の社員です。車内販売をしているパーサーではなく、親会社から車内での案内やグリーン車での改札を受け持っている人であると思います。
このパーサーは、兄妹を見つけると、しゃがみ込み、二人の視線に合わせてなにやら話をしています。やがて、妹を少し抱き上げて、外の風景を見せていました。その間、1分程度です。やがて、車内に戻り、笑顔をふりまきながら、後方の車両へ移動していきました。

この二人の違いは、

  • 車掌=お客様から質問があれば、受けたり、指定席の車内改札をする人
  • パーサー=快適な旅のお手伝いをする人

というように、作業レベルで仕事を定義しているか(それも、受身)、お客様に提供する価値レベルで定義して行動しているのか(結果として、能動的)の差ではないかと思います。

車内での案内や販売を受け持つ客室乗務員の乗る優等列車は、JR各社の新幹線や優等列車にあります。私鉄では小田急電鉄ロマンスカーにしか残っていないのではないかと思います(東武はビュッフェスタイル?)。面白いところでは、JR東日本グリーンアテンダントが、お菓子やビールを売っています。
しかし、まだまだ、「快適な旅のお手伝い」という意識で動いている人は少ないのではないかと思うのです。なぜそうなってしまうのでしょうか。