シニア向けサービス

阪急電鉄の都市交通事業部の中期経営計画を読むと、ターゲット層に「外出意欲の高いシルバー層」と書いてあります。観光地や温泉などへの各種往復割引きっぷなどを積極的に出しているようです。
http://www.hankyu.co.jp/ir/company/keikaku4.html#
JR東海では「50+」という50才以上をターゲットにした会員組織を持ち、オリジナルツアーや独自商品を提供しています。
http://jr-central.co.jp/station.nsf/doc/50plus_top
京王電鉄では、「京王それいゆ倶楽部」というシニア層を対象とした倶楽部組織を立ち上げました。
http://www.e-webpro.jp/soleil-club/
このサービスが他と違うのは、より沿線に密着し、

  • 「コミュニティサービス」
    • 各種フォーラム
    • 各種セミナー
    • サークル活動
  • ライフサポートサービス
    • 医療相談
    • 健康美容(タラソテラピープログラム)
    • 介護(電話相談とヘルパー派遣)
    • ホームセキュリティ
    • 家事代行
    • 葬祭
    • パソコン教室
    • ショッピング(カタログ販売)
    • トラベル

というサービスを提供しているところです。交通利用に限らず、広くサービスを提供しようとしています。
これまでも、関連百貨店や同じく関連のカルチャーセンター主催で行っていたようなサービスを「シニア層向けに参加障壁を低くして提供する」ことを目指したように思える。協力企業に葬祭=公益社、セキュリティ=セントラル警備保障などを活用すなど、外部の力も多分使っていることも特徴です。

鉄道会社はこれまで、思われる以上に横の連携が悪かったのではないだろうか。横断的な施策を打っても、なかなか末端までその動きが取れないことが多い。今回の京王の施策が横連携を深め、より地域密着の手段として運営されることを期待します。