子供用カード

<正月の出来事>

正月に都内へ家族で出かけました。うかつだったのは、イベントの帰りには券売機が混むのを忘れていたことです。大人だけであれば、パスネットで券売機に並ぶことなく通過できたのですが、この日は子供も一緒。子供と出かけることは少なくないのですが、イベント系会場に行くことはまずなく、混む券売機売り場には慣れていません。券売機に並ぶこと5分、ストレスはたまります。

<関西ではできる>

「スルッとKANSAI」には子供用カードがあります。なにゆえパスネットには子供用カードがないのでしょうか。JR東日本「スイカ」にも子供用はありませんが、JR西日本「イコカ」にはあります。確かに、システム的にはお金のかかる話であると思います。カードの種別を増やすことは、その在庫管理だけ考えてもお金がかかります。ましてや、装置の記録精度やらなにやらを変えることは手のかかることですが、関西でできて、関東でできていないのは、当初のサービス精神の差でしかないと思わざるを得ません。
朝早い時間の山手線で自動改札に定期を通す私学の小学生の横をスイカでスムーズに通過する会社員を見ます。その度に、関西の同じような小学生はどれほど楽をしていることか考えてしまいます。

<HPも違う>

非常に細かいことですが、この両カードの公式HPには、格段の差があります。
http://www.railfan.ne.jp/passnet/
http://www.surutto.com/index.cgi
URLを見るだけでもわかるように、パスネット独自ドメインを持っていません。時間のある方は、それぞれヤフーなどで「パスネット」と「スルッとKANSAI」で検索してみてください。現在、「パスネット」では、「パスネット協議会」のHPは三番目にしか表示されません。「スルッとKANSAI」「するっとかんさい」「スルット関西」のどれであっても「スルッとKANSAI」のHPがトップに表示されます。
カード裏面の記録様式に関してもやや納得いかないのがパスネットです。
http://d.hatena.ne.jp/dechidon/20041224 2004年12月24日当ブログ参照。

<結局はお客様思考の問題>

お客様思考を実現する思考様式、競争に対する意識、それらが表出しているのではないでしょうか。利用者の意識よりも設備に投資する費用、お客様の支持よりも社内の事務手続き簡易化など優先するものが違う結果がこういうところに出てくるものと思います。単に、関西と関東の競争環境の違いではありません。すでに関西がスルッとKANSAIを導入した当時以上に関東私鉄はJR東日本や他の私鉄との競争を意識していなければならない段階に来ているのですから。