東京メトロのグループ経営

東京地下鉄株式会社
世界初の地下鉄がロンドンに開通したのが1863年1月10日、142年になります。日本では、1927年12月30日に現銀座線上野〜浅草間に改行して77年です。日本地下鉄の父、早川徳次が作ったのが「東京地下鉄道株式会社」。今の東京メトロは、「東京地下鉄株式会社」と一字違いの名前になりました。
様々な思惑から、営団と言う特殊な形態の会社になっていましたが、やっと早川徳次が期待した「民営」という形になったのではないでしょうか。早川徳次はもともと、地下鉄を民営ないしは上下分離方式を主張していました。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00099534&TYPE=HTML_FILE&POS=1&TOP_METAID=00099534
自らが経営したいという思いからか、ちょっと強引なところもありますが、五島慶太も地下鉄を作ったことから、民間でも(むしろ民間だからこそ)十分やっていける環境だったのだと思います。
<グループ企業の経営強化>
その東京地下鉄株式会社が「今年はグループ経営強化が課題」というようになりました。(交通新聞1/12)かなりのスピードで「民営化」を進めている証拠と受け取りました。
JR各社が「グループ経営強化」を言い始めたのがいつごろか、調べ切れなかったのですが、記憶に頼れば2000年前後にJR東日本が「生活総合サービス産業」といい始めた少し前、民営化10年目くらいではなかったかと思うのです(資料、あさり後日明確にします)。中期経営構想「ニューフロンティア21」に中には明確にグループビジョン、グループマネジメントがうたわれています。
東京メトロ梅崎社長の言う「グループ経営の強化」は、好調な本体に頼るグループ企業に対し「もっとがんばれ」ということなのでしょうが、それにしても早い時期から手をうとうとしている雰囲気があります。
地下設備の充実は通勤通学者の利便性向上確実ににつながります。都心部に抜群の立地を持ちながらも、地下という制約条件を付けられ十分な付帯事業が展開できない状態から、どこまで関連事業を広げてくるのか楽しみです。