相鉄2社を完全子会社化

<相鉄2社を完全子会社化>
 「相模鉄道は、二十七日の取締役会で、七割の株式を保有している連結子会社となっている横浜地下街と相鉄企業を、株式交換によって完全子会社化することを決めた。株式交換は、十月一日の予定で、グループ経営戦略の柱であるビル事業の強化、拡充を目指して相鉄主導の経営体制を確立し、事業の統合、効率化を進めるのが目的。」(交通新聞2005年1月31日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050127-00000314-jij-biz

 横浜地下街は上場企業。横浜地場の企業が複数出資している。ダイヤモンド地下街そのものは、老舗の地下街であり、みなとみらい線開業後も好況が続いている。三越が撤退するが、専門店街の人通りは変わらず多い。
 横浜駅は、相鉄の土地がたくさんある。横浜高島屋も相鉄の土地の上に建っているし、北幸の本社周辺にもたくさんの土地を持っている。30年ほど前には資材置き場のように使われていたところだ。関内地区が横浜のもともとの中心であり、横浜駅東海道線の主要駅でありながら、長年商業地としては芽が出なかったためだ。
 今では関内地区をしのぐ商業集積を持つが、その活用、再開発をさらに進めるらしい。
 いずみ野線開発も一段落し、横浜商業施設に力を入れるという表れだ。
 横浜駅の商業集積は、東口のそごう、丸井、ポルタ、西口の高島屋、シャル、三越、モアーズ、そして相鉄グループのザ・ダイヤモンド(横浜地下街)と相鉄ジョイナス。それに西口の飲食店街(ビックカメラヨドバシカメラダイエー東急ハンズなども含む)が続く。平成14年の調査では、西口だけで一日平均33万人が訪れるという。
http://www.mintetsu.or.jp/kouhoushi/pdffiles/mintetsu-vol13_p18.pdf

<利用者の価値>
 相鉄のターミナル駅であり、沿線住民にとって一番利用する駅が横浜駅
 その価値向上は、沿線価値に必ず跳ね返ってきます。
 相鉄は、ショッピングセンターや商業ビルはもつものの相鉄ローゼン以外の流通組織は持たず、大家的な動きの多い鉄道会社です。相鉄観光を近畿日本ツーリストに売却するなど、サービス的な分野ではなく、デベロッパー的な動きを中心にしようとしているようです。
http://d.hatena.ne.jp/dechidon/20041212
 現状、西口は集積度合いが高く、混雑が却って利用者の足を遠ざけているのではないかとさえ思います。「ごちゃごちゃしているところが魅力」と感じられるならば、歩きやすい街ですが、そこを一生懸命整理しようとしてきたのも相鉄でした。相鉄ムービルの移転、本多劇場の誘致など結構がんばっている印象はありました。
 単なる商業集積だけではなく、コンセプトを明確にした開発を望みます。