高松琴平電気鉄道を考える2

dechidon2005-02-17

ICカードの発行とこれから
JR東日本の「スイカ」と同様のカード、「IruCa イルカ」を出したのは今年の2月2日。すでに18000枚以上が売れたらしい。

駅で観察してみると、定期券から変更したと思われる通勤・通学客はそれほどでもない。これは、紙のカードからの書き換えを薦めておらず、自然切り替えを待っているためと思われます。
他のストアードフェアカード同様、年配層の利用は比較的多いようです。チャージ金額も年配層は多いことで知られていますが、ここでも駅で新しく購入使用とされている方が、上限に一杯の2万円をチャージしているところを見ました。同じような傾向はあると思われます。
細かく数えていませんが、朝の通勤時間帯で約3割、お昼前後は4割くらいがイルカホルダーと見ました(瓦町駅で)。
JR東日本と違うのは、このカードが「業務の効率化」「改札混雑の緩和」を目指して導入されたわけではないことです。あの人数なら、改札に人を入れたほうが早く済みそうです。であれば、目的は何でしょうか?
1.利便性を向上させ、これまで自動車や自転車で通勤通学していた人に乗車してもらう。
2.地域通貨の色合いを濃くし、全ての交通機関だけではなく、コンビニなど小額決済に使えるようにする。
3.少なくともバスでは、不正防止になるので、増収につなげる。
4.効率化で乗降客数の少ない駅での人員削減、あるいは高松築港駅などの複数人配置している駅での人員削減につなげる。
人員削減に関しては、すでに限界に近いところもあり、さほど効果が上がるとは思えません。むしろ、人を生かす方向にシフトしていかないと将来はないような気がします(このあたりの考察は後日)

香港のオクトパス並みの成果を期待したいところです。
http://allabout.co.jp/travel/travelhongkong/closeup/CU20011210A/