箱根の魅力付け

dechidon2005-02-18

5000系VSEへの期待
箱根町の調査によると2003年度に箱根町を訪れた観光客は、1932万8千人で、これは前年の0.8%増らしい。宿泊客数は462万4千人で、前年比1.4%の減少。増えているのは日帰り客で、日帰り温泉が人気らしい。しかし、ピークの1991年には2247万人が訪れている。
西武鉄道グループとの提携が暗礁に乗り上げる中、小田急電鉄としても自力で箱根観光を盛り上げていくしかない状態だ。周辺自治体、旅館・ホテルを巻き込んだ盛り上げを期待したい。
その中、小田急電鉄は来月19日、新型特急をデビューさせる。
民鉄各社の優等列車が不振な中でのデビューだ。
前の特急車両EXEが通勤を目的にしたような車両であったのと変わり、今度は完全な観光型特急である。箱根を訪れるお客様のうち、3割が公共交通機関を利用すると言われている。その三割のうち、85%が小田急を利用しているらしい(交通新聞1月18日)。その利用者をさらにひきつけ、伸ばすのが今回の特急となるわけだ。EXEと違って全両湯元に乗り入れる。少なくとも当面は注目を集め、利用客が増えるに違いない。
しかし、最終的には箱根各施設を回り易くし(交通網の整備と各施設の連携)、箱根の魅力を伝えていかないと、利用客の増加には結びつかない。西武系列の交通機関、施設との連携、大涌谷から桃源台へのアクセスなど解決すべき問題は多い。
ロマンスカー小田急グループの看板ともいえる。そのロマンスカーも箱根あってこそだ。箱根の魅力を喚起する施策をグループトータルで打ち続ける必要がある。