広島電鉄に乗ってみました4

dechidon2005-03-08

並行路線
広電の宮島線の電車部分はほぼJR山陽本線と平行して走っている。平行しているというよりも、真横に線路を引いている感じだ。この部分、開業が昭和6年。その他の市内線よりも後にできているが、当初は西広島までで、市内線とは直通していなったらしい。
何ゆえここまで対抗する路線を引いたのかを考えると、「宮島の集客力」としか考えられない。かつてと違い、鉄道が移動の主体だった頃は、それだけのニーズがあったのだろう。高松琴平電鉄でも、かつては、琴平へ向かう線路は数本あったと聞く。そのほかにも、成田山、伊勢志摩など神社仏閣への参拝ルートとしての鉄道ニーズはかつてかなり高かったことはわかる。しかし、ここまで競合する形で走っている路線というのは少ないのではないか。山陽本線明治30年には広島〜徳山部分も開通している。後発は広電の方だ。
他地域では、山陽電鉄が須磨付近ですぐ横に平行しているが、たいした距離ではない。京浜急行の品川-横浜間もここまで接近していないし、そもそも都市間輸送で需要が多い。
料金的には、広電の方が安く、私鉄らしく駅間も短い。宮島口から乗車した際には、昼間時間帯であったにもかかわらず、広島病院前駅あたりで立つ人が出てきた。もっとも、乗車したグリーンムーバーは、座席数が少ない気もするが。
輸送量を調べ切れていないので(軌道部分で116.7千人/日らしいが鉄道部分がわからない)なんともいえないが、採算が取れる以上に乗車されているのだろう。

他の地域でも。LRTの検討がなされている。

池袋の地下街のシャッターには、もし、池袋をLRTが走ったら、というイメージ図が描かれている。