エリア戦略2

エリア分類と戦略展開と言うことで見ると、京阪の分け方が特徴的でわかりやすいのではないでしょうか。街づくりの方向が名前にも現れています。
東急では、地域特性とそれに伴う戦略を記載しています。
東横エリア
 <特性>緩やかに高齢化に向かいつつある成熟したエリア
 <戦略>横浜エリアのプロモーションによる交通需要の喚起
池上・多摩川エリア
 <特性>超成熟期にあり、町の再生に向かうべきエリア
 <戦略>子育て世代の流入によるエリア全体の活性化
と書かれています。
地域単位で取るべき方向が記載されています。
東横エリアでは、MM21地区、みなとみらい線の開発により横浜地区への人の流れを作ろうとしているのでしょう。実態は、日吉以北の複々線化など、都心部への流れの混雑緩和策が中心で、みなとみらい線以降の手はまだ見えません。みなとみあり地区に限らず、関内・山手地区に地元住民が足を運ぶようなものをつくるのでしょうか。
池上・多摩川エリアでは、近年、多摩川沿いの工場跡地等に大規模なマンション開発も行われ、現実にこの方向に向かいつつあります。しかし、私の見るところ、駅に投資したり、関連事業で進出しているようには見えません。また、東急主導の開発でもないように見えます。これからの課題ということでしょうか。
すでに「行われている事実」の後押しをこの戦略発表で行っていくように見受けられます。具体的戦術がどうなるのか見物です。