福知山線(宝塚線)、復旧に向けて
報道によれば、新型の自動列車制御装置ATS−Pを導入した後に運転再開するとのことだ。
国土交通省の意向で、信頼回復のためには、それなりの安全対策を採用することが前提になったと言うことだろう。
あちこちで議論されているように、問題は新型ATSを導入するだけで解決するものではない。
- 社員管理の体制
- 乗務員育成の問題(促成栽培?)
- 余裕時分の少ないダイヤ
- 接続する他線との調整
- 緩急入り混じる線路活用
- 一枚岩とは思えない労使関係
等問題は多い。複合的な原因を持つ事故だけに一筋縄ではいかないだろう。正直、いろんな問題がありすぎて、整理できていない。
それでも、新型ATSの導入の意義は大きいと思う。機械に頼っていては、真の安全は確保されないが、新しいATSかなりの事故抑止になると思う。スピードを出しすぎることはなくなるはずだからだ。おそらく、今のダイヤのままでは、遅れが日常的に生じるので、ダイヤ改正を余儀なくされるだろう。JR西は、時間競争を「犠牲」にすることになるだろう。それでも、「信頼」を取り返せれば、安いものだが。