安全とサービスを対立的に捉えてはいないか?2

dechidon2005-05-08

役割の変化
かつてと現在では、交通系現業社員の役割は次のように変わったのではないだろうか。
 昔:「顧客をA地点からB地点へ安全に(定時に)運ぶことが仕事」
現在:「お客さまに安全で快適な移動空間を提供することが私達の仕事」
「昔」の思考様式でも次のようなことは実行するでしょう。

  • 声に出さない指差喚呼(「自分のために確認できればよい」ので、声や動作は、小さくてもよい)
  • 必要最低限の案内放送(駅・停留所名や乗車位置など。言わないとお客様が間違え苦情になる)
  • 駆け込み乗車の防止放送(事故がおきたときに、「注意していた」と言い訳できる)
  • 不正乗車の予防(他のお客さまから、指摘されるとクレームになる)

つまり、

  • お客さまから、本社へ「こっそり指摘」「ちょっとしたクレーム」が出たとき、ルール違反では言い訳できないから。
  • 何か事故があると、自分の責任を問われるから。

だから、最低限のことはやるのですが、それ以上にはならない・・・もし、こんな心理だとしたら、かなり哀しい。せいぜい「不満のでないレベルのサービス」しかできないことになります。
http://d.hatena.ne.jp/dechidon/20050321 参照。