鉄道会社のエリアマネジャー2

「地域プロデューサー」という名前で、滋賀県の外郭団体が地域活性化の中心となれる人間を養成しているが、同じように千代田区が「家守塾」として、もう少し「土地活用」に力を入れた養成施策を打っている。地域コミュニティを活性化させるNPOや企業は数多くあるようだ。最近は、コミュニティビジネスという言葉もあり、地域活性化のための活動が盛んになりつつある。
http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/home.html
http://www.as-tokyo.com/yamorijuku/
http://www.biwa.ne.jp/~ohmi-net/miraijuku/profile.html

私の主張は交通企業がその中心になって、自社沿線エリアを活性化させようというものだ。
実際、「何も考えていない」ために、齟齬を来たしている事例には事欠かない。

・駅構内にあるコンビニエンスストア。立地が良いので、大手コンビニエンスストアの平均日販の二倍を売り上げるこの店を、「改札を増設することになった」という理由で閉鎖。
・駅前の歩道のないバス通り。その通りにある商店は、看板を路上に出し、自転車やバイクが路上にはみ出している。それらの障害のために、バスはいつも立ち往生。たった200メートルを通過するために、3分以上かかる。
・沿線鉄道会社の関連不動産会社が売り出した宅地。元は一軒家でそこを三分割し、「売りやすい価格」で出しました。周りは、200平米を越える住宅地。売り文句は「○○鉄道分譲地内」。そして、そこだけ70平米弱の土地に家が軒を連ねて立つ。
・ある鉄道グループのフラッグシップホテルは、沿線のほぼ中間駅のすぐ上にあり、それなりのステイタスを持たせたシティホテル。利便性も高く、地元企業や自治体などもイベントなどで利用しています。しかし、そのホテルのすぐ横にグループ企業が100円均一ショップ、回転寿司、ファーストフード店を出店した。
地域のグランドデザインがないわけではないでしょう。しかし、縦割りの組織が開発をすると、こうなってしまうのです。