阪急HDの筆頭株主にプリヴェグループ

dechidon2006-01-13

阪急ホールディングスの株式の5%超をプリヴェチューリッヒ企業再生グループが所有していると発表された。阪急グループはこれまでに含み益を吐き出しているため、単体では土地資産などで株価に反映されていないような含み資産はないはずだ。今回の提案は、傘下の東宝グループとの提携強化で資産価値を高めようとのもので、これは非常に良く考えられたものと思う。東宝グループには、おそらく活用できる土地があるし、エンターテイメント部門での統合でトータルな価値はまだまだ高められる。
持ち株会社にしてもなお経営に隙があれば、買収を仕掛けてくる会社はあるということだと感じる。交通系企業は、まだまだ狙われる余地があるだろう。
「創業者の小林一三が打ち出した宝塚歌劇団や百貨店などのシナジー効果を生かしたブランド創造やビジネスモデルが進化を発揮する時代」と阪急の角社長は話している。(日経産業新聞2005年6月7日18面)この方向を強めるのであれば、今回の提案も考慮する余地があるのではないだろうか。