西鉄のサービスを見に行った5

dechidon2006-04-17

鉄道だけを見ると、現業社員のサービスレベルは、首都圏では、ありえないような状態ではないかと思う。特急の車掌は自動放送を使えば、ドアの開閉以外もう何もしていない感じを受ける(手動の放送はしていたが)。社員はこの状態を普通と思っているに違いない。
安全確認はたとえそれが過度なパフォーマンスであっても、安心感を演出するサービスだ、と私は思っている。競争意欲やサービス意欲はかなり薄い組織体ではないかと思う。やれること、やるべきことをやっていない。この辺りの動きは、大手民鉄の中では、これまで見た限り最低レベルではないか・・・
駅係員もサービスに関する教育や指導はほとんど受けていないと思われる。自発的な動きは皆無だ。指示された範囲内のことをやっている。指示のないことは、やりたい、と思ってもやらない。指導が上意下達のみで、減点主義が他社以上に徹底してる風土を感じる。契約社員やパート社員のほうがお客様の前に出ようとしているように見える。

西鉄の成り立ちを考えると、観光鉄道ではないので、特急車両などが観光向きに作られていなくても仕方がないかもしれない。小田急電鉄が箱根や江ノ島の観光地を目指したのとは違い、観光マインドは西鉄のDNAには薄いのかもしれない。それゆえ、サービスマインドも低いのかもしれない。
沿線で観光鉄道として作られたのは、大宰府線のみであり(馬車鉄道だったはず)、大牟田線やかつての北九州線は地域の人の移動路線だ。炭鉱の街、商業の街、貿易と工業の街、これらをを結びつける路線だったのだろう。