新幹線人身事故3

3.新幹線車掌はトラブル対応に慣れていない。
 放送を聞くにあたり、その程度の低さはなんだろうと思った。このブログで「本線」とは書いたが、多くの乗客は「本線」がなにかはわからない。アナウンスでは「本線に停車中ののぞみが発車してかから、このこだまが発車します」という。「隣に停車中の」でよいではないか。
 また、後続ののぞみが静岡、掛川に停まる事を「お客様、救済のため」と言った。間違いではない。しかし、人身事故の後だけに、「救済」=「まだ、誰かが線路内で倒れているのか?」というイメージがある。「事故ののぞみにお乗りになっていたお客様を乗せるため」程度でわかるのではないか。
 そして、圧巻は指令からの連絡をそのまま話したところ。「307Aののぞみは・・・」などという表現で臨時停車の案内をした。

 最後に、安全・安定を守るべきJR東海社員がこのような事態を引き起こしたことに対して、静岡支社長は謝罪の発言をしていたが、労組・人事からの対策案が欲しい。まず、間違いなく、メンタル面での課題があったはずだ。乗務員にもし、そのような課題があれば、勤務からはずしていたはずだ。また、それらの以上を察知する仕組みもあるはずだ。
 今回は運輸営業部営業課とぼかした形で出されているので、支社の非現業なのか駅社員なのかわからない。もし、駅勤務でメンタル的に課題があったので、非現業勤務に変えていた、というのなら、もう一歩踏み込んだ対応も用意すべきだっただろう。駅勤務で、メンタル面に気付かないまま放置していたというのなら、早期発見の仕組みが必要になるだろう。