新生 大丸東京店

dechidon2007-11-14

東京駅ノースタワーが出来上がり、新生大丸東京店が開業した。
かつての大丸東京店は、素人目にも新鮮さやわくわく感のない「売れていない百貨店」だった。
 http://www.sankei-kansai.com/03_kikaku/hyakka/hyakka01.htm
大丸の奥田会長は、東京店のことを「「社内で最も見劣りする店」と言ってはばからない」との記事もある。
今回のリニューアルでどう変わったのかを見てきた(12日16時頃)。「営業力の強化」と「ローコスト経営」で札幌店をゼロから作り上げ、そのエッセンスを今回の新しい東京駅でも生かしているらしい。人は少なく、しかし、サービスは厚くを目指す。
フロアは感覚的には、池袋三越程度の広さ。5年後には、以前の1.5倍の46000平米になるというが、現在は以前より10%ほど増えただけの34000平米。しかし、なぜか、以前より狭くなったような感じがしてならなかった。
地下や一階は、惣菜、スイーツ関連で大変な混雑だった。ここが現状、最大の売り物のようだ。
しかし、上位階に上がるほど人は少なくなる。飲食店のフロアも時間が時間だということもあるが、人がまばら。
7F、8Fにある紳士服を見ると、自主編集と思われるのは7F中央の紳士雑貨のみ。「近づきやすい雰囲気」はなく、高級感が漂う。庶民には、ちょっと手を出せない。丸の内のエグゼクティブを相手にしているかのような雰囲気だ。
人財育成に力を入れるというが、奥田会長のインタビュー記事を見る限り、MD的要素よりも、商品管理や業務管理に力が入っているのではないかという印象を持っている。商品はメーカー、ブランド任せで場所を演出することと売れ筋を把握することに注力するような感じなのだろうか。伊勢丹とは違う道を歩んでいるように見える。